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2013年6月 4日 (火)

共和国記念日と大統領選挙

現在、イタリアの大統領(任期は7年)は、アメリカやフランスのように権限はないものの国家の元首であり、政治家としての最終キャリアとして位置づけられている。先日死去したアンドレオッティも大統領ポストを望んでいたし、2006年に元共産党幹部のナポリータノが大統領に選出された際には、当時野党であった中道右派勢力は何としても共産党員が大統領になるのを妨げようとしていた(もっとも2013年にナポリターノが再任を受け入れた際には、普段はどんなことでも共産党の陰謀と結びつけるベルルスコーニさえ積極的に支持することになるのだが)。

ところで昨日6月2日は、イタリアは共和国記念日の祝日であった。1946年、今から67年前のこの日に行われた国民投票によって、イタリアは王制を廃止し共和制を選択したのだ。その式典の際だかに、民主王のレッタ首相が大統領選挙制度の改正について言及し、人民党(ベルルスコーニの政党)から入閣しているアルファーノ副首相は積極的に同意を示した。

大統領選挙制度改革については、与党内でも野党内でも意見が分かれている。民主党では、閣僚の一人でもある(家庭大臣)ロジー・ビンディや最左翼のニキ・ヴェンドラが「必要ない」と答えている。一方、人民党と連合を組む北部同盟党首のロベルト・マローニも「無駄な改革だ」と述べている。もっともマローニら北部同盟にとっては、大統領の存在自体が必要ないのであろう。さらに例のごとく、今や第三党の党首となったベッペ・グリッロが「そんなことをやっている暇はない」と政権政党をひとまとめに批判しだす。イタリア政局はますますカオス状態になっていくのだろうなあ。

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